禁酒していたのに盛大にスリップした話

禁酒

ブログ更新しない間に季節は廻り、何なら年が明けました。皆様、明けましておめでとうございます。

大体、禁酒・禁煙を志したアカウントの更新が止まる時、それは決まっています。そう、スリップしました。また酒を空け、酒を買い、酒を空け、気づいたらソファで潰れて底冷えの朝に目を覚ます日々を再開していました。

2023年4月19日から同年8月21日まで禁酒していましたが、シラフ生活の記録も124日で途絶えました。

Twitter(現X)では投稿再開していますが、こうなってしまった経緯を振り返って今後の糧にしたいと思います。

酒の場を楽しめる自分を取り戻した、そう思ったあの日

なぜ飲酒再開してしまったのかというと、遠くにいる友人が東京に来る機会があり、そこで飲んでしまったのがきっかけでした。

一升瓶で持ち込まれた若い日の思い出の焼酎。楽しかった記憶と注がれる酒。旧友の懐かしい笑顔・・・。酒を断る機会を失い、グラスに手を付けました。

そこで酒の快楽を知り、また連続飲酒に・・・とはならなかったのが不幸の始まりでした。

友人たちと楽しく飲み、普通に電車に乗って帰宅。風呂に入って眠りに落ちました。寝床に就いて思ったのは、「普通に飲めるようになったのかもしれない」という感情でした。

機会飲酒で楽しく飲める人になったのではないかと。あぁ、憧れの機会飲酒。たまに飲む酒はいいものだ。

その後も、何度か飲み会があり、嗜む程度に飲むことがありました。
友人の晴れの場、長く仕事を共にした同僚の送別会・・・。そういう場でも数杯の酒を飲みました。
この時、私はもう酒に対する警戒心はほぼ失われていました。

コンビニで酒を買い、”ちゃんと”スリップ

一応、ギリギリの本能として上司などに対しては酒を辞めた人として通していたため、会社の接待や懇親などの場では酒を飲まずに場を過ごしていました。

ですが、この酒を飲んでいない飲み会の帰路で私は「会社の人の前では禁酒中でやり過ごせたし、家で少しゆっくり飲むか」と、コンビニで焼酎ハイボール1本を買って帰宅したのでした。

外で飲む緊張感のあった飲酒と違い、酒の回りも遅くダラダラとした家での酒。1本で済まずコンビニで追加の酒とつまみを買い・・・。あとは昔と同じです。

朝に前日の酒を飲み残してればもったいないとばかりに飲み始め、追加で酒を買う。昼も夜もグダグダです。何なら前よりも酷い状況かもしらん。

体重はMAX20kg落ちていましたが、8kgリバウンドしました。食欲に際限がありません。タッパーに小分けにした冷凍ご飯を黙々とレンチンして3つ4つと貪っていました。

血圧は薬もやめられるか?というレベルで健康な値まで落ちていましたが軽度高血圧の値まで悪化しました。

絶望的に酒と相性が悪いこの身体。なのになんで酒を飲んでいるんだろうか。疑問に思っても、その悪い想像をかき消すように酒を飲む日々でした。

なぜ酒を再度辞めようと思ったのか

そんな控えめに言ってもカスのような生活を送る中、改めて酒を飲まない期間を改めて設けるきっかけがありました。

ちょうど正月に差し掛かった頃、帰省のために実家へ帰りました。
夏ごろに帰省した頃は禁酒中だったため、実家の母(我が家、父は早逝していて片親です)と会った際に「お酒、辞めれてよかったねぇ・・・!」としみじみ言っていたのを思い出しました。

年老いて息子の健康を案じる母の気持ちを思うと流石にまた延々と酒飲んでる姿は見せられないと思い、禁酒することにしました。

子どもを連れて、長めの実家暮らし。ここで酒を断ってクリーンな思考を取り戻せたことで改めて酒を辞めようと思うに至りました。

実家で酒を辞めている間、特にやることがあるわけでもないので若い頃には行かなかった地元の山をゆったり登ったり、自然を感じる時間を過ごしていました。

ボーッと人気のない田畑を眺めたり、

あ、栗落ちてるじゃん、秋に子ども連れてきたいな、とか。

何をするわけでも無く、こうやってシラフでゆっくりと過ごす生活とそれまで得られなかった小さな気付きがある日々を送って、改めて酒に囚われた自分が虚しく思えたのでした。

禁酒→断酒にします

これまで、私は「禁酒」という言葉を選んで使っていました。
「断酒」という言葉の重み、追い詰められた雰囲気がなんか苦手だったのです。

以下が断酒の言葉としての定義です。

自らの意思で、ずっと一切の酒を断つこと。

厚生労働省 e-ヘルスネットより引用

「自らの意思で、ずっと一切の酒を断つ」という、受動的でなく能動的なところ、永続的に酒を辞めるとするところがポイントですね。

こうやってスリップして、酒の怖さを再認識しました。私の脳は酒の快楽を覚えており、また思い出したらその快楽から逃れられない回路が出来上がってしまっているようです。

正直、不安な気持ちもあります。社会生活を送る上で、自身の周りには酒の誘惑が溢れています。
不可避な飲み会や目の前に酒を注がれる状況もあるでしょう。

その時に、せめて「やった!飲める!」ではなく、「嫌だなぁ・・・」と思えるマインドを作るために酒との向き合い方を見直さなければいけないと感じています。

これから断酒に切り替えて、脱アルコールの第二章です。具体的なアクションや他の健康的な依存先(趣味)を探している状況なんかは別で綴りたいと思いますが、改めての決意表明でした。

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